截拳道(ジークンドー)は、俳優・武道家のブルース・リーの哲学。武道のみならず、人間としての生き方を表す思想である。英語ではJeet Kune Doと書く。リー自身が使ったように、頭文字をとってJKDと呼ばれることもある。 1960年代にブルース・リーは、アメリカで詠春拳を基本とした振藩功夫(ブルース・リー式グンフー)を教えていたが、ロサンゼルスに移ってからさらに実戦的な武術を模索して研鑽・実践を重ねていき、1966年にその名称を截拳道とした。「相手の拳(攻撃)を截(たつ、防ぐ、さえぎる)道(方法、ダオ)」という意味であるが、これは「敵を倒す」という武術としての側面を表すとともに「生きていく上で直面する障害を乗り越える方策・智恵」も示したものである。